
なにかが狂ってるAの街の話 前編
常識的だし、男は堅気な人間が多いし、女性は美人や可愛い子が多い。 さらに気候も穏やかなんだから、これほど住みやすい街はないと思う。
…ただ10年前に「2つの出来事」が起きて、視点が180度変わった。そのAの街は普通じゃない。…「異常」「狂気」だということが分かった。
その10年前に起きた「2つの出来事」とは何かというと。
一つ目なんだが、自分たまたま高校時代は、その「Aの街」から200キロほど離れたところにある親戚のもとで居候させてもらい、そこから近くの高校に通ってた。
高校時代、思ってたよりも友人が多くできて、とくに卒業間近になるとTとNってやつとよく行動を共にするようになった。このTとNは、クラスでもトップクラスの秀才で、常識力もあって社会性が強い奴らだった。芸能人で例えるとTは松尾貴史、Nはいとうせいこうに良く似てる。
高校卒業後も、中古車を買って、TとNを誘って市内の観光地巡ったり東京へ遊びに行ったりしてた。それで、ある時 俺がTとNの2人に言ったんだよ。「俺の実家があるAの街に来ないか」って。
2人は別に何の疑いもなく「あぁ、いいぜ行こうぜ」って言った。なら、ついでにってことで同じクラスの卓球部であったSも誘おうかってことになった。最終的にTとN、卓球部のSと俺の4人で、Aの街に行って釣りをしようという話でまとまった。
当日、駅に着いた3人を俺は車で向かいに行って、釣りの名所に連れてった。 それでしばらく4人で釣りしてたんだが、俺はこのとき一つ変なことに気付いた。
それはNの様子だった。 辺りをキョロキョロ 見渡しては、首を傾げて頭の上にクエスチョンマークを浮かんでるような様子だった。「???? ん??」…みたいな感じ。
その時はさほど気にならなかった。釣りも終わって、その日は解散になった。
それから1ヶ月ほど経って、俺が通ってた高校の近くにあるレジャー施設で、TとSと俺の3人で遊ぶことになった。
…ここで、俺は一つ異変に気付いた。
俺に対して「ものすごい怒っていた」。いまにも俺を蹴り飛ばしてきそうな…そんな怒り方だった。 俺がSに話しかけると「あぁ?知らねぇよ んなもん!」とか、「もうコイツと関わるの辞めようぜ」とか……
Sとは高校3年のときから知ってるが、怒る姿なんて見たことがなかった。それに俺はSに対してなにもしてない。
結局、空気的にもあれなんでその日は解散になった。 2人を車に乗せて、Sを家の近くまで送って行った。 そしたらSは車を降りる際に、こう呟いた…
「俺を巻き込むんじゃねぇよ」
俺は心の中で「は? 巻き込む? あぁ今日は休日で、メールで誘われたから怒ってるのか??」 でも、無理やり誘ったわけじゃないした、あいつが自分から来たんだろ? それで「巻き込むなよ」ってどういう神経してるんだろ?
このときTも、Sが俺に対して怒っていたのに、なんか変な違和感みたいなのを感じてたらしい。そりゃ当然。なにもしてないんだから
また、Nが辺りをキョロキョロ キョロキョロ 見回しては、首を傾げて頭の上に「?????」クエスチョンマークを何個も浮かべてるような様子になった。
じゃあ家にいてもなんだから外出しようかって話になって、3人で外出した。 外を歩いてる時、やっぱりNが辺りをキョロキョロ キョロキョロ 見回しては頭の上にクエスチョンマークを何個も浮かべてるような感じになった。「??????????? ん?」っみたいな感じ…
俺がNに色々と、話しかけてるんだけどNは「うーん」とか、「あぁ」とか、「ふーん」とか、素っ気ない返事しかしない。
そのときのNの様子をわかりやすく説明すると、いま俺が問いかけてる言葉なんかよりも、まず自分が置かれている状況や状態、環境などを一生懸命に頭の中で整理してるような感じだった。
結局、1日Nの様子はそんな感じだった。2人を駅まで送って行って解散した。
それから2ヶ月ほど経って、TとN、俺の3人でディズニーランドに行こうやって話になった。現地集合で落ち合うことなった。
…俺は、またここで異変に気付いた。
それはNの態度である。一言も喋らない。 俺がNに色々と話しかけても一言も喋らない。 完全に赤の他人のような態度に変わってた。
それで昼食の時間に、施設内のファーストフード店に行き、Tが1人でレジまで行き注文しに行った。 テーブルには俺とNの2人だけが席に着いている。
しばらくしてだった。Nが下を向きながら苦笑いをし、肩肘をついて、こうボソッと呟いた「…………………………………………いや…」
いや、これは違うぞ。なんか変だぞ…とそんな風に言いたげな感じであった。結局Nの態度は1日そんな感じだった。
夜中になって、2人を駅まで送って行った。俺は車のバックミラーで、2人の後ろ姿をみてると、Nが俺の方をずーーーっと見てた。 それが俺が最後に見たNの姿である。もうそれ以降、Nとは2度と会うことがなくなった。
実はNと会わなくなったタイミングで、Tとも連絡がつきぬさにくい状態になった。「やべぇ、このままじゃ友人がいなくなる」と思った俺は… そのAの街から100キロほど離れたところにある地域に移り住んでアパートを借り仕事を始めた。
そのことをTにメールで送ると、Tは気分良く返事をくれた。 そしてTとは毎週土日を利用して遊ぶことなった。ほぼ毎週である。 2人で喫茶店にいったりペンション泊まりに行ったり、神社や寺まわったりしてた。
それで、ちょうど1年が経ち、俺のアパートでTと2人で談笑してるときに俺がなんとなくTに向かって言ったんだよ。 「おれさ、そろそろAの街に戻ることになったんだよ」って。
……その話をした瞬間、Tの顔がギョッとしたように一瞬にして真っ青になった。 全身が凍りついて動かないような感じ。一言も喋らなくなった…もう呆然したような顔で俺をみてる。
そのあとTを駅まで送って行ったんだが、結局その間 Tは一言も喋らないままだった。 その後、Aの街に引っ越しをして、早速Tに一本メールを送ったが、返信がこない。
それからというものの数週間おきにTにメールや電話を送ってるんだが、すべて無応答…
ちょうど半年後に、ようやくTから一本の電話がかかってきた。それはこんな内容だった。 「俺さ。もう結婚して子供産まれたんだよ。だから今後、会うことも遊ぶこともできない、すまない」
俺はTとは大親友だが、子供はおろか彼女がいるなんて全くもって知らなかった。もう完全に身を固められてしまったわけだ。 今現在をもってTとは一度もあってない…
これが、俺がAの街に不信感を抱いた1つ目の理由である。
この東北の旦那さんというのが、エリートタイプで、わざわざ正装して実家に泊まり込みで挨拶に来た。「これから結婚します。よろしくお願いします」みたいな感じで。
それで、この東北の旦那さん。翌日には自分の両親まで実家に招いて、家族一同で食事をして今後の話などで盛り上がっていた…
……だが、この東北の旦那さん。
1週間もしないうちに離婚した。しかもなにも言わずに。 もちろんその東北の旦那さんの両親からも連絡はない。
兄貴として、その東北の旦那さんの振る舞いをみてると、なんだか怯えてるような感じだった。
もちろん今現地もってしても、その東北の旦那さん及びご両親からも何も連絡はない。
これがAの街に不信感を抱いた2つ目の理由である。
実はその、Aの街のおかしい点がいくつかある。聞かれたら答えるが、なるべく身元がバレないようにしたい。
実際3市を跨いでるわけだから。
ただヒントだけ教えるよ。
その「Aの街」は、日本人なら老若男女だれでも知ってる。幼稚園児でも知ってる。
あぁ
町田の成瀬ね。
なんでだかなんとなくわかる。
踏切が怖いよね。
住んでる人は焼かれたり轢かれたり。
色々あったよね。
俺は一家離散で済んだけど、死ななくて良かったと思ってる。
引用元:なにかが狂ってるAの街の話

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