去年の8月3日、彼女が肺癌のため亡くなった。
彼女と最初にあったのは友達が開いてくれた合コンでのこと。
大人しめだけどどこかクールな所もありタバコがとてもよく似合うかっこいい女だった。この時俺はすごいその姿に見とれてたと思う。
他がギャーギャー騒いでる中「くだらない」とでもいいそうな顔をしていたのをよく覚えている。
そこで俺は話しかけた。
そんなことしかかける言葉が無かった。無表情に別に…というかと思いきや精一杯の笑顔を浮かべて「んー、初めてなんでこういうの苦手なんです」って。
まだ会って10分経ってないのにこの子もこんな顔するんだなぁとか思った。
他の友達もなんかお前ら2人もう仲良くなったの??みたいな感じでいじってきてくれたおかげで結構打ち解けれるようになった時にそのあとサシで飲むことにした。
彼女も2年ほど彼氏が居なく俺はちょうどフラれたばっかりで落ち込んでるときだったからなんとなくだけどノリで付き合うことになった。
寂しさや暇な休日の埋め合いみたいな感じで。
それから休日は2人で遊びに行ったり旅行に行ったりして彼女の事を本気で好きになっていた。
彼女もそうだったと思う。
しかし、彼女が遊びにきた時はいつもうさぎから彼女に寄っていくほど凄く懐いていた。こんなに懐いた人は初めて見るくらいに。彼女もうちのうさぎを気に入ってよくゲージに手を突っ込んで頭を撫でたり草をあげたりして可愛がっていた。
心配はしてたが「タバコのせい」とか「ちょっと風邪気味なだけ」と言って心配させまいと思っていたのかどうなのかは分からないが病院には行こうとしなかった
この時俺は会社に行っていて病院の事は知らなかったがお昼にラインをくれて途中で引き上げて病院へ向かうことにした。彼女の両親も来ていたかな。
彼女は強がりだからか「やっぱタバコの吸い過ぎやったかなぁ」なんて言って苦笑いしてたけどとても笑える状況などじゃなかった。
まだ手術もしていないけど情けないことにワンワン泣き喚いたのを覚えてる。
彼女はそんな俺を必死で慰めてくれてたけど彼女の両親が着替えや荷物を取りに帰った時彼女も怖いのか涙を流していた。
俺が彼女の最期の言葉を聞いたのはそれだった。
手術前に言い残した言葉である。
本当はもう少し話したかった、色々なこと。
だけど話せば話そうとするほど涙が溢れてきて上手く話せない。
また絶対に帰ってきてくれると思い込んで彼女を手術室へと送り込まれるのを見届けた。
思ったより症状は進行していて手の施しようが無かったとか。
悲しみというより虚しさのどん底に突き落とされて涙させえも流さなかった。(この辺あんまり記憶にない)
仕事も数日休んだ。食欲も出ないし動く気もできなかった。
8月3日。
何か虫等がいるわけでも無いが何故かその時は分からなかった。
また数日たって今度は出れるはずないゲージから出て何食わぬ顔で廊下で座っているうちのうさぎを発見した。
出てきちゃダメだろうと行って戻そうとするとゲージの扉が開いていた。中からは開けられないようになっていて人間手が加わらないとまず無理なのにどうしても開いているのか不思議で少し怖さも感じた。
すまん、最後まで読んでクレメンス
しかしずっと見ていられるわけもなく廊下でうとうと眠ってしまっていたが雨が降り出した音で目が覚めた。確か朝4時頃だろうか。
咄嗟に連れ去られる、もしくは殺されると思って助けようとしたが体が動かなかった。
金縛りはたまーにあるが何度振りほどこうとしてもその時ばかりは自力ではどうも振りほどかなかった。
しかしそれが誰なのかは全く分からなかった。
その人はうさぎを抱えて廊下に放った。
もちろん寝ている俺の真横まで来て。
その時うっすら見覚えのある様な顔をしているのをみて急激な眠気に襲われて眠ってしまった。
何がしたかったのか、うさぎとどうしたかったのか、俺に何か伝えたかったのか、どうしても気になってその日も例の4時くらいまで待つことにした。
ハッと思い玄関に目をやるとこの前とはかなり違うはっきり見える彼女の顔がそこにあった。
玄関に座り込んで笑いながら手招きをしていた。
「もしかしたら道連れにされるかもしれない」なんて事もよぎったが正直彼女と入れるなら俺はそれでもいいくらいに思っていた。
そして彼女をはっきり見える位置まできて座り込んでいる彼女の背に合わせて自分も屈んでかすれる様な声で名前を呼んだ。
俺の方を必死で見ようとしてるのだろうけどまるで目が見えないかの様に少し目の焦点がズレていて俺とは目が微妙に会ってなかったのを覚えている。
しかし俺は何度も泣きながら名前を呼びつづけた。
すると彼女が口を開けて何かを喋ろうとしていた。
当然彼女をつかもうとしたけど透けて掴めない。泣きじゃくりながら何度も掴もうとしたけどダメだった。
幻か思い過ごしかもしれないがそのよかったという言葉だけは彼女の声で喋ってくれた様な気がした。
ちなみに「おおきくなったね」という言葉はうちのうさぎの事だと思う。彼女が生前可愛がっていた時はまだ小さかった。
あの時俺は泣いていただけで「ありがとう」の一言も言ってやれなかったとそればかり悔やんではお墓まいりの時にいつも言うようにしている。
でもいつも俺のことを見ているよと言ってくれているから俺からは見えないだけでいつも見守ってくれているんだろうか…と思っている。
特に霊感とかは一切ないけどその時だけははっきり見えたかな。
箇条書きみたいで誤字も多くとても見辛いと思いますが呼んでくれた皆様ありがとうございます。
また会えるといいね面白かったよ
生前、母がいつも座っていた場所に人影があって
お母さん!と呼びかけたらお母さんのような笑顔が見えた気がした
ほんとにそんな気がしたレベルで、気のせいかも知れないけどね。
てかお盆ってマジで帰ってくるよね
亡くなった家族やペットの夢は通年で見るけど、お盆近くのはいつもと違う内容というか雰囲気だわ。
自分の脳内意識だけで湧いてくるとは思えない感じ。
うらやましい
夢ですら再会出来ない
引用元:亡くなった彼女と去年の夏に会えた話する

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