
【陸・海・空】自衛官の間で伝わる怪談話 その3
泊まった所は外来宿舎と言われる10棟くらいあるぼろい二階建ての建物のうちの一つ。
3人部屋で2段ベッドと1人用ベッドがひとつづつ。備え付けの木製ロッカーなんかは落書きでいっぱいだし、
いわく付と言うことで使われてない部屋なんかがあって、とにかく気持ち悪いとこだった。
そんなトコにオレともうひとり、2人で泊まることになった。
あるとき予行演習で制服に着替えてると、2、3人の古いオッサン陸曹連中がドカドカとやって来た。
「おーっ!ココだよ」なんて言ってる。 部屋で着替えてるオレたちを見てびっくりした様子で、
「お前らここで寝泊りしてるのか?」
「そうですけど何か?」
「知らないのか?昔この部屋で自殺があって、この部屋ずっと閉鎖されてたんだぞ。おかしいなぁ・・・。」
そのうちの一人が扉を見ながら 「ほら後残ってるだろ」 たしかに板張りして釘うたれてた跡。
「ふざけんなよ~」と思いながらふと思い出す。ロッカーの落書き。
でっかく首吊りしてる似顔絵の絵。その下に名前と昭和5○年○月○日。
それを見せると、「そうそうこいつだよ。お前らこんなトコで寝て何もねーのか?」
するとオレの相棒は
「この間寝てたら毛布がずり落ちて目が覚めて、引っ張ったら引っ張り返された・・・・。」
俺かと思ったらしいけど、そのときはオレは違う部屋に行ってて部屋には一人だった。
怖くなってその日以来その部屋では寝なかったよ。
相棒は無神経で一人部屋だって喜んでたけど、ひとりじゃないってことに気づいてなかったようだ。
これは元旧海軍の松型駆逐艦「梨」で、戦時中に米軍の攻撃で瀬戸内海に沈んでいたのを、
昭和33年頃に解体処分するために引き揚げたところ損傷の程度が良かったので、
修理したうえで海上自衛隊の警備艦「わかば」として再就役したものなんだ。
この船には、怪談話が尽きなかった。
誰もいないはずの舵機室から叫び声やうめき声が聞こえてくるとか、
機械室で点呼をとったところ、何度見ても知った顔しかいないのに、一人多かったとか。
時間は深夜の2時半くらい、警衛所で監視モニターとにらめっこしてる時だったんだけど、
正門とは別の小さい南門(夜間は閉じてる)のカメラに妙なものが映りこんでいた。
パッと見、黒い塊。よく見ると横向きに寝たような人間の形をしていて、
まるで丸焦げの焼死体のようだった。それがちょうど門の付近に転がっていて、
警衛司令に「これ、何ですかね」とモニターを見てもらった。
警衛司令の曹長は「なんだコレ?人か?いや違う・・・?」と怪訝な目でしばらく見て、
とりあえず巡察に確認させる事になった。
すでに駐屯地内を回ってる巡察に無線で「南門に不審なものが映ってるから確認してこい」と
連絡して現場に行かせたんだけど、数分後南門に到着した巡察2名の姿がモニターに映っても、
その焼死体?なんかまるで見えてないようで、無線からも「特に何もないですね~、どこら辺ですか?」
という返事が返るばかり。
モニター越しでは明らかにソレが巡察隊員の足下にあるのに、やっぱり現場の2人には見えてない様子。
警衛所内の数人とも「モニターの故障か、レンズの汚れか何かじゃないか?」という話も出ていたが、
不気味なのは巡察隊員の足下とその物体が重なった時、
ちゃんとその物体が「踏まれた」ように重なって映るんだよ。
カメラやレンズの問題だったら決してそんな風には映らないはずなのに。
いよいよ全員気味悪くなって、その場にいる中で一番下っ端だった俺も
現場へ行って直に確認してくることになった。
現場の巡察とも合流して、例の物体のあるところを懐中電灯で照らしたんだけど本当に何も無い。
現場に何も無い以上、こちらとしては対処のしようが無いのでひとまず警衛所へ戻って、
通常の警衛勤務態勢に戻った。もちろん南門モニターは特に注意して監視ってことで。
それからしばらく、30分くらい引き続きモニター監視してたんだけど、
カメラを一瞬別の方向に動かしてまた例の画面に戻したらすっかり消えていた。
結局あれは何だったんだろうと話している内に朝になって、
上番警衛に申し送って下番するぞという時に、例の南門のすぐ隣りにある
民家で火災が起きて一人暮らしだった50代の女の人が焼死したと、地元の新聞に小さく載った。
こういう不気味なのが一番こえぇ。
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
自分は関東出身で中部の教育隊には行った事ないし
結婚と同時に辞めて、転勤する旦那にひっついてきて
今のところで働いているので、行く事はないんだけど、
予備自補になった今の同僚がその駐屯地に行って来た。
「夜中にトイレ方向から話声とか笑い声がする!
髪の長い女が出て話しかけてきて寝れなかった!
なんで教えてくれなかったのよ~塩もって行かなかった。
もう一回行かなきゃいけないのに、どうすりゃいいのよ」って泣かれた。
そんな事言われても、あそこに行った事ないし、私は見えない人なんだもん。
隊舎に塩盛って良かったっけ?って旦那に聞いたら、
「駄目にきまってるだろ」って言われた。そういう時はどうするんですかね?
助教や班長に相談?
彼女、神職の家系で子どもの時から色々と見えるそうです。
隊舎以外にもいらっしゃったそうです。
飲み会の時に「馬の幽霊が出るところがあったが、
酔っ払った先輩がツマミ調達すべく、「馬刺し待てー!」
と鬼気迫る勢いでひたすら追い回したら出なくなった」
という話を聞いたことがあるなw
背後で巡察と駐屯地当直幹部の返事、振り向いたら誰もいなかった。
宿泊した部屋に御札が貼ってあった。
その中隊は黙認していたから、なんかあるんだろうね。教えてはくれなかったけど。
自衛隊にまつわる怪談話はこちらにもあります
【陸・海・空】自衛官の間で伝わる怪談話
【陸・海・空】自衛官の間で伝わる怪談話 その2

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